Seamus Blake Quartet

2011/05/10 Seamus Blake Quartet @ Motion Blue Yokohama

Seamus Blake (ts)
David Kikoski (p)
Matt Clohesy (b)
Ari Hoenig (ds)

1st set
1. Dance Me Home
2. Fear of Roaming
3. Smoke Gets in Your Eyes
4. Subterfuge

2nd set
1. Amuse Bouche
2. On the Sunny Side of the Street
3. Little Angel
4. The Jupiter Line
5. (Encore) Blues in Bb

Ari Hoenig はあまり来日する機会がないのでこれは観に行かなきゃという感じです.実際お客さんの多くが Ari Hoenig 目当てで来ていたような雰囲気でした.僕も40%くらい Ari Hoenig 目当てだったのですが,それ以上に Seamus Blake が好きなのです.CDで聞いていたときは,なんかイマイチよくわからなかったのですが, Malfunction Alibi で実際に見て以来好きになりました.

Seamus Blake のバンドに Ari Hoenig が入るのはあまりない(Sam Yahel の "Jazz Side of the Moon" で共演はしていますが)ので,どうなるか期待半分不安半分といったところでしたが,結果的にはこれはこれで面白かったのかなと思います.曲の解釈がすごい柔軟だったので,今までのレギュラーバンドではあまり見られなかったようなドラマチックな展開になる曲があったりしました(Amuse Bouche とか).

Ari Hoenig はやはり売れっ子なだけあって,読譜力がすごかったです.このバンドも曲はかなり難しいのですが,ライブを通して2回くらいしかミスをしていませんでした.Seamus Blake とは噛み合わないと感じるところもあったのですが, David Kikoski との相性は抜群でした(というか David Kikoski がドラマー好みなアプローチをするからですかね....).また Ari Hoenig は結構手癖っぽいフレーズは多い印象なのですが,その組み立て方が良いので全然気になりませんでした.

Seamus Blake は 1st set の4曲目くらいから調子が出てきた感じです."Smoke Gets in Your Eyes" のときにコンタクトレンズを入れなおしていたので,そのせいでそれまで集中できなかったみたいですね.彼の曲の特徴の一つとして,ソロがいくつかのセクションに分かれていてキューを出して次のセクションにいく,ということが挙げられると思うのですが,それを結構みんな効果的に使っていて面白かったです.こういうのを使った曲ってあんまりないんですかね?




夜の横浜.一人で Motion Blue Yokohama 行くのはツライものがあります....